食事が楽しくなる雰囲気作りが大事。たくさんほめて喜び、達成感を味あわせよう!
私がこどもの時(10歳)に苦手だった野菜といえば、きゅうりです。見た目ボツボツとしていてゴッツイ感じ。そして味は渋くて苦い。どうしても好きになることができませんでした。
そんな私の思いを理解してくれていた両親は、強引に食べさせる事はしないで、きゅうりをおいしそうに食べてみたり努力をしながらも温かく見守ってくれていました。
が、進級し厳しい担任に代わってからは給食がとても苦痛なものになりました。食べ物は残してはいけない、完食するまでは席を立ってはいけないと無理強いをさせられ、泣いてしまう子、野菜嫌いで苦戦している子達が多かったように思えます。
そんな私の大好物はメロン。見た目も上品で香りともに良し。味もほっぺたが落ちそうなくらいおいしい。その担任は理科の先生。「きゅうりが嫌いで、どうしてメロンが好きなんだ同じウリ科の植物なのに、食べられないわけがない!」ときゅうりが登場する度に説教をしてくるのです。怒られながら食べる給食。そんな状況の中ますます嫌いになっていきました。
私のきゅうり嫌いを克服するために両親が提案したものは、自由研究でした。きゅうりを育てて、成長記録を記入するというもの。毎年自由研究に悩んでいた私はまあいいかと思い、チャレンジすることに。苗を移植し、たっぷりと水をあげ、病気にならないように毎日観察し心を込めて育てていくと、みるみる成長していき、かわいらしい黄色い花も咲かせます。いよいよ収穫。浅漬けにして家族みんなでいただきました。「おいしいね!」とたくさんほめてくれました。これを機にきゅうり嫌いを克服することができました。両親に感謝です。
私の住んでいる町では、小学生を対象とした食農教育スクールがあり、農業体験をし、命、農業、食べ物の大切さについて学びます。地産地消の調理実習等もあります。このようなものに参加してみるのもいいかもしれません。