大根はサラダで食べると大丈夫でした
ニックネーム:まっつん さん
苦手な野菜:大根
年齢:10歳
子どもの頃、大根のメニューで一番食卓に上ったのは大根の煮ものでした。味付けは味噌。粒粒の入ったこうじ味噌で、大抵、短冊切りにした油揚げと一緒でした。私はその大根が大嫌いでした。まず大根を下ゆでするときの臭いです。あれが駄目でした。そしてお魚や肉のようにご飯のおかずにはなりませんでした。食べると大根臭い汁がじゅわっと口いっぱい広がるのも苦手でした。
他に大根といえば大根の漬物でしょうか。これも臭くて苦手でした。食卓に出してあるとぷわーんと臭います。冷蔵庫に保存してある時なんて最悪です。あんな気持ち悪いもの、よく父や母は美味しいと言って食べるもんだと不思議に思ったものです。
そんな大根を克服できたのは、親戚の人に連れて行ってもらったレストランです。何を頼んだか忘れましたが、一緒にサラダがついていました。それは大根の千切りサラダでした。ドレッシングがかけられています。これまで大根の千切りと言えば刺身のツマくらいしか知らず、ツマは食べるものではないと勝手に思っていたので、こうして大根を生で食べるのは驚きでした。それも、勝手に大根は和の食べ物だと思っていたのに、ドレッシングをかけた途端、洒落な西洋風のサラダというものに変化するのにもビックリでした。恐る恐る食べてみたところ、あの臭みがない!そしてしゃきしゃきした食感にすっかり虜になりました。
大根サラダから少しづつ大根が食べられるようになり、大人になって日本酒を飲むようになった今は、大根の煮ものが一番の酒の肴です。
教訓:嫌いなものでも、調理次第で自分の好みになります。