人参を徐々に克服
うちの子どもはとにかく人参が大嫌いでした。カレーに入っていたらよけてしまいますし、切り干し大根やひじきの煮物に入っているような細切りにした人参は、よけることすら面倒だったようで全く手をつけませんでした。
そこでまず、いろんな料理に人参をあえて入れることから始めました。例えばハンバーグにみじん切りをした人参を入れたり、ドレッシングにすりおろした人参を入れたり、なるべく視覚で人参をとらえられないような形で料理に取り入れていきました。そしておいしく食べられた時には、実は人参がたくさん入っていたことを伝え、食べられたという達成感を感じられるようにしました。そうしていくことで、徐々に人参が入っていることを前もって言っても、形さえ見えなければ嫌がらずに食べるようになりました。
そこで次に、目で見てわかる小さめに切った人参を、ひとつだけ頑張って食べてみるということを始めました。例えばカレーでしたら、子どものお皿には小さめの人参をひとつだけ入れ、食べられたらほめることを続けました。そして、次は二つ頑張ってみようと少しずつふやしていきました。
だんだんと人参自体に抵抗がなくなってきたところで、普通に人参料理をだすようにしました。もちろん食べられるようになってはきたものの、やはり嫌な顔はされてしまいます。ですから子どもの分の人参料理は別に少なめに盛りつけ、完食出来た時には褒めるようにしました。また、ただ褒めるだけではおもしろくないと思い、完食したお皿を見て「お皿がピカピカでまぶしい…やられた…」などしてみたとこと、子どもも喜んで「ピカピカビームだ!!」とやるようになり、それをきっかけに本当に意欲的に食べるようになりました。
今ではもう人参を嫌がることはなくなりました。