野菜作りでトマトを克服

私は田舎育ちなのですが、昔食べてたトマトって、今のようにやわらかくて甘いトマトじゃなかったんです。
へたに近い部分はまだ青みがあって、全体的に赤みが薄くて固いトマトでした。
そのせいか、青臭くて、シャキシャキ感が強すぎて、本当に苦手でした。
美味しいドレッシングもあまり無い時代でしたから、マヨネーズたっぷりかけて、兄弟たちは食べていましたが、私は無理でした。

小学校２年くらいの時に、親が近所の農家の畑を一画かりて、野菜作りを始めたんです。
夏の時期でしたが、トマト・きゅうり・なすなど育てました。
私も一緒にお手伝いをしていたので、野菜ができ始めた時は嬉しくて、感動したのを覚えています。
収穫した野菜を水洗いして、塩をかけて食べる。
夏の暑い時期のせいかより美味しく感じます。
もぎたてはみずみずしくて、見た目もつやつやしててきれいでした。

その時から、なぜかトマトが食べられるようになりました。自分で作ったものはやっぱり美味しかったんです。

おばあちゃんがまだ青みのあるトマトには砂糖をかけて食べる人だったんですが、フルーツみたいで美味しいんです。私もよくおばあちゃんと砂糖をかけて食べていました。
最近スーパーに行っても、青みのあるトマトは見かけません。どれも赤く熟してます。
時々、あのころの青いトマトが食べたくなるときがあります。