楽しい餃子パーティーで苦手なねぎを食べることができた

私は幼い頃からねぎが苦手で、小学校高学年になる頃まではずっと食べることができませんでした。
家では母が細かくみじん切りにして焼き飯に入れたり、ハンバーグに混ぜてくれたりといろいろ工夫してくれていたのですが、目で見てねぎが入っていると分かった途端、おいしそうな料理もおいしく感じられなくて、せっかく母が工夫してくれても受け付けませんでした。
ところが10歳の頃に母が餃子パーティーをしようといとこを呼んで、たくさんの餃子をホットプレートで焼いてくれたのです。そうしてお腹いっぱいになるまでいとこたちと楽しく餃子を食べたのでした。
そうして後から母に、実はこの餃子にはたくさんのねぎが入っていたんだよと聞かされました。でも食べている最中はねぎが入っていることなど全く気がつかなくて、ただおいしいとしか感じませんでした。
そういったことで私のねぎ嫌いは、ねぎそのものが見えさえしなければ食べることができたということなのでした。いくら細かく刻んでハンバーグに混ぜても、それが表から見えていたため食べられなかったのが、餃子の皮で包むことによって表からは見えないので、何も気にすることなくおいしく味わうことができたのでした。
こうして餃子から慣らしていき、今ではみじん切りのねぎなら見えていても食べることができるようになりました。