キャロットは人参の事

ニックネーム:ゆめ さん
苦手な野菜:にんじん
年齢:15歳

父親が人参嫌いだったせいか、私も見ていておいしそうとは思わなかったのは事実です。

子供が嫌って食べないのを、家族がいかにもおいしそうに食べるのを見せることで、子供も食べてみようかな、と思うのだと聞いたことがありますが、家族からして嫌いな人がいれば、一緒に、これっておいしくないよね、と言ってしまいそうです。

馬じゃない、兎じゃないなどと言いながら人参が残されると、そんなにまずいものなんだと私も強くインプットされ、さらに葉っぱだったら食べられるのではないかと、人参の葉っぱのお浸しを出されたことは決定的だったようです。

これがまた癖のある葉っぱでホウレン草やレタスなどとは全く異なっています。人参本体は色は鮮やかでおいしそうに見えるのですが、独特の香りがいただけません。味も甘くておいしいと思える物でもなかった記憶です。

それが一変したのは、キャロットケーキです。
元来甘いもの好きなので、人参が甘ければ何とか食べられたようです。

年頃になると、お菓子作りも初め、年齢が上がってくるとちょっと高度にケーキも作ります。作り方の本に出ていたキャロットケーキのキャロットの言葉の響きに惹かれました。

さらに、いかにもかわいらしくておいしそうなマジパンでつくった人参がキャロットケーキの上に乗せられ、粉砂糖がふりかけられた姿はとてもおいしそうで、もしかすると、という期待感があって、作ってみることにしました。

ペースト状にするので、そのものずばりが見えません。しかも他の材料に混ぜ、甘く焼きあげるのですから立派なケーキとして出来上がりです。

鯵に癖のあるものは甘くして見る、これは人参嫌いが生んだ教訓です。
以後、人参のグラッセも食べられるようになり、今でも人参は甘くしていただきます。

教訓:独特な味のする人参を甘いケーキにして克服しました。

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