その匂い・味に涙流した玉ねぎも
ニックネーム:さち さん
苦手な野菜:玉ねぎ
年齢:12歳
これが給食に出てくると泣きたくなったものです。
家庭では残しても居残り給食のようなことないけれど、私たちの頃は食べるまで休憩時間になりませんでしたから、玉ねぎには泣かされていました。
あの匂い、あの味、何とも言えない辛み、匂いがしてくるだけで泣けてくるほど嫌いだった玉ねぎです。
料理すると甘味が出ると言いますが、大きめに切られた玉ねぎが、どろんとした姿になっているのを見るにつけ、見た目も苦手になりました。
年齢があがってお弁当になった時、私の親はその中にしっかり玉ねぎを入れる試みをしていたのです。家でも食べないからと言って玉ねぎを抜いて料理することはしなかった親です。
お弁当に入っている時は野菜いためではありません。
チャーハンです。冷めてもおいしいようにしっかりとした味付けがされていました。
その中に、極小さく刻まれた玉ねぎが入っていたのです。
それこそいちいちとりだすのは面倒なくらい小さく刻まれていました。
味付けがしっかりしていたので、玉ねぎの味がストレートにつんっとくることはありませんでした。むしろ甘味の役割をします。
ある時はチキンライスでしっかりとケチャップ味をまろやかにしてくれていました。
カレーの中には小さく刻んで飴いろになるまで炒められた玉ねぎが入っていたようです。これっておいしいのですね。
味の一つとして混じり合うことは味が苦手な子供には良いと思います。
わからないのですから。しかもカレーですから、単独を味わうことは難しいです。
見えないけれど、おいしくいただける方法で私は玉ねぎを克服させてもらいました。
教訓:見えないけれど、料理をまろやかにする役割をもたせて